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神社・参拝

健康祈願・病気平癒の神社18選|地方別の祭神・ご利益一覧

VEIL編集部 監修

この記事のポイント

健康祈願・病気平癒にご利益があるとされる全国18社を、地方別・祭神・ご利益・参拝メモの一覧表にまとめました。少彦名神や大己貴神など医薬の神を祀る神社を、住んでいる地域から探せます。

健康祈願・病気平癒の神社は「地方」と「祭神」の2つで絞り込める。医薬の神として全国で祀られているのは少彦名神(すくなひこなのかみ)と大己貴神(大国主命の別名)で、北海道神宮・武蔵一宮氷川神社・粟島神社などがこの系統にあたる。ほかに大物主大神を祀る大神神社と金刀比羅宮、鹽土老翁神を祀る塩釜神社、神仏習合で薬師如来を祀る薬師神社などがある。下の一覧表に、北海道・東北から九州・沖縄までの18社を、所在地・祭神・健康との結びつき・参拝のメモの4項目で並べた。神社参拝は心の支えであって医療機関の治療に代わるものではなく、体の不調はまず医師の診察を受けることが前提となる。

手術や治療を控えているとき、家族の回復を願うとき、参拝先を探すのに時間はかけたくないと思います。この記事は「どの地方の、どの神様を祀る神社か」で引ける一覧表を先に置きました。神社ごとの解説を読み進めなくても、住んでいる地域の行から順に見ていけば候補が絞れます。

先に前提をひとつ。神社参拝は気持ちを整える行為であって、医療機関の治療を置き換えるものではありません。体に不調があるときは、参拝先を探すより先に医師の診察を受けてください。この記事の情報は、治療と並走する心の支えを探している方に向けたものです。

参拝の基本作法は 神社のお参りの仕方 でまとめています。

全国18社の一覧表(地方別・祭神・ご利益)

北海道・東北から九州・沖縄まで、健康祈願・病気平癒にご利益があるとされる神社を地方順に並べました。「祭神」の列に少彦名神・大己貴神・大物主神のいずれかが入っている神社は、日本神話で医薬を司るとされる神を祀る系統です。

地方神社名(所在地)祭神健康・病気平癒との結びつき参拝のメモ
北海道北海道神宮(北海道札幌市)大国魂神、大那牟遅神(大国主命の別名)、少彦名神、明治天皇少彦名神は大国主命とともに国土を開拓し、人々に薬学・医療の知識を授けたとされる「医薬の神」。健康長寿・病気平癒のご利益があるとされる円山公園に隣接する広大な境内は深い森に囲まれている。緑の中を歩くこと自体が心身を整えるきっかけになる
東北薬師神社(宮城県仙台市)薬師如来(仏教系の神仏習合)病気平癒・健康回復の祈願所として地域の人々に親しまれてきた神仏習合の社では作法に迷いやすい。案内板を確認し、神社として扱われていれば二拝二拍手一拝が基本
東北塩釜神社(宮城県塩竈市)鹽土老翁神ほか鹽土老翁神は古くから医療・製塩・航海の技術を伝えた神とされ、地元では「健康と産業の守護神」として信仰されてきた202段の石段は体力を使うが、一歩ずつ踏みしめて登ること自体が参拝の一部とされる
関東大國魂神社(東京都府中市)大国主命大国主命は国づくりとともに医療・農業・縁結びを司る神とされる。健康長寿・縁結び・開運のご利益があるとされる武蔵国の総社で1900年以上の歴史。境内に並ぶ国府小社を合わせて巡る「武蔵国総社参り」がある
関東武蔵一宮 氷川神社(埼玉県さいたま市)須佐之男命、稲田姫命、大己貴命大己貴命は少彦名神とともに医療・薬学の神として知られる。健康長寿・縁結び・家族の平安を願う参拝者が多い2000年以上の歴史を持つ武蔵国一宮。参道の大ケヤキは樹齢600年以上とされる御神木
関東日光二荒山神社(栃木県日光市)二荒山大神(大己貴命・田心姫命・味耜高彦根命)大己貴命は医療・縁結び・農業の守護神として知られる男体山を御神体とする古社。奥日光の男体山への登拝は本格的な山岳信仰の参拝なので、体力に合わせて本社での参拝から始めたい
中部大縣神社(愛知県犬山市)大縣大神(尾張開拓の神)健康・縁結びのご利益があるとされる境内の梅林は春の見どころ。犬山城や桃太郎神社と観光コースを組み合わせる人も多い立地
中部伊勢神宮内宮(三重県伊勢市)天照大御神すべての神の根本とされる天照大御神への参拝を、病気平癒を含めたあらゆる祈願の「起点」として捉える人がいる玉砂利を踏んで五十鈴川の御手洗場まで歩き、清めてから正宮へ向かうのが基本
中部椿大神社(三重県鈴鹿市)猿田彦大神「道を正しく導く神」として知られ、健康・長寿・正しい方向への案内のご利益があるとされる延喜式の古社。境内の滝や水の流れが清々しく、自然の音を感じながら歩ける
関西大神神社(奈良県桜井市)大物主大神(おおものぬしのおおかみ)医薬・農業・縁結びを司る神とされる。酒造の神としても知られ、「お酒は薬」という考え方と結びついた医薬の神への信仰が江戸時代から続く三輪山そのものが御神体。登拝は神聖な行為とされ飲食・写真撮影が禁止。入山前に拝殿で心を整えてから
関西春日大社(奈良県奈良市)天児屋根命ほか健康長寿・縁結び・開運のご利益があるとされる。境内の若宮神社は病気平癒・縁結びで知られる若宮神社は本社から少し離れた場所にある。境内マップを確認して参拝コースを組みたい
関西住吉大社(大阪府大阪市)住吉三神、神功皇后神功皇后が朝鮮半島への出兵中に安産・無事帰還を果たしたという伝承から、安産・子育て・健康のご利益があると言い伝えられている大阪の総鎮守。種彦稲荷社など摂社が多く、本社参拝の後に巡ると境内の深みを味わえる
関西粟島神社(大阪府大阪市)少彦名神(すくなひこなのかみ)「薬の神様」として知られる少彦名神を主祭神とし、病気平癒・医療関係者の参拝地として知られる道修町(大阪の薬問屋街)の一角に鎮座し、製薬会社の絵馬が多く納められている
中国・四国大山祗神社(愛媛県今治市大三島)大山積神(おおやまつみのかみ)健康・武運長久のご利益があるとされる全国に10000社以上ある山神社・三島神社の総本社とされる古社。境内には重要文化財の武具が多数。しまなみ海道のサイクリングと組み合わせる参拝者も多い
中国・四国金刀比羅宮(香川県仲多度郡琴平町)大物主神長寿・健康のご利益でも知られ、海上交通から転じた「旅の安全」「体の守護」という信仰がある785段の石段を登りきること自体が体力・精神力への挑戦として語られる。石段沿いで売られている「しゃくし」(杖)を使う人も多い
九州宝満宮竈門神社(福岡県太宰府市)玉依姫命(たまよりひめのみこと)太宰府の鬼門除け・健康長寿のご利益があるとされる。玉依姫命は縁結びと子育ての神としても知られる宝満山の山頂に本社があり登拝はかなりの体力を要する。麓の社でも参拝できる。太宰府天満宮と合わせて訪れる人が多い
九州霧島神宮(鹿児島県霧島市)瓊瓊杵尊健康長寿のご利益と結びつけて語られる。温泉地・霧島が近く「湯治と参拝」を組み合わせて訪れる人が古くからいる霧島温泉と組み合わせた旅行コースとして計画する人が多い地域
沖縄沖宮(沖縄県那覇市)天照大御神、天受久女龍宮王御神(てぃんじゅひめりゅうぐうおうおんかみ)琉球の「神女(ノロ)」文化と結びついた独自のご利益があるとされ、健康・縁結び・開運の祈願で訪れる人がいる那覇の奥武山公園内に鎮座。波上宮(同じ那覇市内)と合わせて参拝するルートが一般的

寺院もあわせて検討する場合

長野県長野市の善光寺は仏教の寺院ですが、病気平癒・健康長寿の霊場として神社とともに語られることが多い場所です。病気平癒を願って神社とお寺の両方を参拝する人もいます。上の表は神社のみを対象にしているため、善光寺はここに記載しています。

医薬にゆかりのある祭神から選ぶ

地方で絞りきれないときは、祭神から探す手もあります。上の表に登場した神様のうち、医薬・健康と結びつけて語られるのは次の5柱です。同じ神様を祀る神社なら、遠方の大社まで足を運ばなくても近い系統の社が見つかることがあります。

祭神医薬・健康との関わり(この記事で触れた範囲)この記事で挙げた神社
少彦名神(すくなひこなのかみ)大国主命とともに国土を開拓し、人々に薬学・医療の知識を授けたとされる。「医薬の神」「薬の神様」として全国で健康祈願の対象北海道神宮、粟島神社(大阪・道修町)
大己貴神/大国主命(大那牟遅神も別名)少彦名神とともに医療・薬学の神として知られる。国づくりとともに医療・農業・縁結びを司る北海道神宮、大國魂神社、武蔵一宮 氷川神社、日光二荒山神社
大物主大神/大物主神医薬・農業・縁結びを司る神とされる。酒造の神としても知られ、「お酒は薬」という考え方と結びついた信仰が江戸時代から続く大神神社、金刀比羅宮
鹽土老翁神古くから医療・製塩・航海の技術を伝えた神とされ、地元では「健康と産業の守護神」として信仰されてきた塩釜神社
薬師如来(神仏習合)神仏習合の歴史の中で神社の祭神として祀られる例があり、病気平癒・健康回復の祈願所となってきた薬師神社(仙台)

少彦名神と大己貴神は対で語られることが多く、どちらか一方を祀る神社でも「医薬の神を祀る社」として扱われてきました。祭神の名前を手がかりにすると、有名な大社以外にも候補が広がります。

参拝で心がけたい5つのこと

願い方に決まった正解はありませんが、健康祈願に限っては前提として押さえておきたい点があります。

心がけること具体的にどうするか
医療との併用を前提にする体に不調を感じたら、まず医師の診察を受けることが最優先。参拝は「治療と並走する精神的な支柱」として位置づける
回復への意志を言葉にする「元気になりたい」という願いを言葉にすることで、自分が健康に向けてどんな行動をするかを自問する機会になる。参拝は神様に現状を正直に伝え、自分の意志を宣言する場でもある
大切な人のために祈る自分以外の人の病気平癒を願うことは神道の文化では当然の行為として受け入れられている。相手の名前と現在の状況を心の中で伝えるのが丁寧とされる。ご祈祷を申し込む場合は相手の名前と生年月日を神社に伝える
お礼参りをする体の状態が改善したとき、治療が良い方向に向かったときには、お礼の参拝をすることが大切とされている。感謝を伝えに行くことで自分の気持ちの整理にもなる
お守りの扱い方を決めておく病気平癒のお守りを手術・治療の際に携帯する人もいる。回復したらお礼参りとともに返納するのが作法とされる。詳しくは お守りの有効期限と返納の方法 を参照

この記事の前提

神社参拝は心の支えとなりますが、医療機関の治療に代わるものではありません。体に不調を感じたら、まず医師の診察を受けてください。この記事は、治療と並走する気持ちの置きどころを探している方に向けて書いています。

よくある質問

健康祈願と病気平癒は違いますか?

健康祈願は「これからも健康でいられるように」という予防的な祈願、病気平癒は「現在の病気が回復するように」という祈願です。どちらも多くの神社で受け付けています。ご祈祷を申し込む際に、どちらの趣旨かを伝えると適切な祝詞を読んでもらえます。

どの神様が医療・健康に関係しますか?

少彦名神(すくなひこなのかみ)と大己貴神(大国主命の別名)が、日本神話の中で薬学・医療を人々に授けた神様として広く知られています。大物主神や、神仏習合の場合の薬師如来なども病気平癒の神として信仰されてきました。上の祭神別の表で、この記事の18社がどの系統にあたるかを確認できます。

病気中に神社に行っても良いですか?

体の状態が許す範囲で参拝することは問題ありません。ただし、無理をして参拝することで体を消耗させては本末転倒です。体が辛い場合は、家から遥拝(遠くから手を合わせること)でも同じ気持ちを伝えられるとされています。

ご祈祷と参拝の違いは何ですか?

一般参拝は自分で賽銭を納めて手を合わせる形式です。ご祈祷は神社の神職に申し込み、祈願者のために正式な祝詞を奏上してもらう儀式です。大事な願い事には正式なご祈祷を申し込む方が多く、予約が必要な神社もあるため事前に確認しましょう。お賽銭の考え方は お賽銭の縁起と正しい入れ方 でまとめています。

病院の手術前に参拝するのは良いですか?

手術前の参拝は多くの方が行っています。「無事に手術が終わりますように」「回復できますように」という祈りを捧げることで、不安な気持ちが少し和らいだと感じる方が多いようです。手術前の心の準備として参拝する習慣は、精神的に意義のある選択だと考えられます。

健康祈願に縁起の良い日はありますか?

一粒万倍日・天赦日・大安などが吉日として知られています。ただし、神道では「特定の暦日を絶対視する」という考え方は主流ではなく、「誠実な心で参拝する日がその人にとっての吉日」という考え方もあります。体の状態と気持ちが整ったときに参拝するのが自然です。

健康運と厄除けは関連しますか?

多くの神社で健康祈願と厄除けは同時に受け付けています。「厄が健康を損なう」という考え方から、厄年には健康祈願を兼ねた厄除け参拝をする方も多いです。厄除け・厄払い神社 全国おすすめ もあわせてご覧ください。

一覧表を使ったあとの一手

表の中から気になる社が見つかったら、参拝日を決める前に「行き方と体力」を確認しておくと計画が崩れにくくなります。塩釜神社の202段、金刀比羅宮の785段、宝満宮竈門神社と日光二荒山神社の登拝は、いずれも体力を使う参拝です。体調に不安があるときは、麓の社や本社での参拝に切り替える選択肢を先に決めておくと安心して出かけられます。

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