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花占い · · 更新

47都道府県の県花一覧|花言葉・見頃・名所と花占いで楽しむ旅ガイド【保存版】

47都道府県すべての県花を花言葉・見頃の時期・名所と一緒に網羅。北海道のハマナスから沖縄のデイゴまで、地域の自然と文化を象徴する花を、花占い・花言葉と組み合わせて楽しむ旅のガイドです。

この記事のポイント

47都道府県すべての県花を花言葉・見頃の時期・名所と一緒に網羅。北海道のハマナスから沖縄のデイゴまで、地域の自然と文化を象徴する花を、花占い・花言葉と組み合わせて楽しむ旅のガイドです。

47都道府県それぞれに、地域の自然・歴史・文化を象徴する「県花(都道府県の花)」があります。

桜が散って青葉が広がる季節でも、ハマナスが群落をつくる海岸線がある。冬の日本海が荒れるころに、スイセンが岬を黄色く染める場所がある。県花は、その土地を長い時間かけて形づくってきた気候と人々の選択の結果です。

このページでは、47都道府県すべての県花を8地方ブロックに分けて紹介します。花言葉・見頃の時期・代表的な名所・県を象徴する理由——それぞれを丁寧にまとめました。旅の行き先を探すガイドとして、また花言葉に興味を持つきっかけとして、ゆっくり読んでいただけると嬉しいです。

花言葉をさらに深く知りたい方は花言葉一覧ページも合わせてどうぞ。毎日の花占いはこちらから楽しめます。


目次


北海道

北海道|ハマナス

花言葉: 照り映える容色・旅の楽しさ
見頃: 6月〜7月
代表的な名所: サロベツ原野(天塩郡豊富町)、知床半島沿岸部

北海道の海岸線を歩いたことがある人なら、砂丘や礫浜に低く茂るハマナスを見た記憶があるかもしれません。バラ科の野生種で、ピンク色の5枚の花びらは素朴ながら存在感があります。日本では北海道が主な自生地で、道内各地の海岸に群落が広がります。秋になると赤いローズヒップ(果実)をつけ、ビタミンCが豊富なことから古くから食用・薬用に使われてきました。雄大な自然の中で風に揺れるハマナスの姿が、北海道らしさを体現しているとして1977年に県花(道の花)に指定されました。バラ科の花が好きな方はバラの花言葉図鑑も参考にしてみてください。


東北地方

青森県|リンゴの花

花言葉: 好み・選ばれた愛
見頃: 4月下旬〜5月上旬
代表的な名所: 弘前市周辺のリンゴ園(弘前市観光課公式サイトで開花情報公開)

全国のリンゴ生産量で長年トップを維持してきた青森県にとって、リンゴは農業と暮らしの中心でした。春、弘前城の桜が満開を過ぎるころ、周辺のリンゴ園が白い花でおおわれます。5枚の花びらが開くたびに甘い香りが漂い、ミツバチが受粉のために飛び回る光景は、津軽の春を告げる風物詩です。農業県としての誇りと自然との共生を花に込め、1954年に県花として制定されました。


岩手県|キリ(桐)

花言葉: 高尚・高貴
見頃: 5月
代表的な名所: 岩手県内各地(農村地帯の里山や民家の庭に自生・植栽)

桐は日本では古来、箪笥や下駄の材料として重宝されてきた木です。5月になると薄紫の筒状の花が穂のように咲き、遠くからでも目を引きます。岩手では民家の庭や里山に広く植えられており、「女の子が生まれたら桐を植え、嫁入り道具の箪笥を作る」という慣習が各地に残っていました。県民の生活に根ざした実用の木であり、その凛とした花姿が高尚さを象徴するとして県花に選ばれました。


宮城県|ミヤギノハギ(宮城野萩)

花言葉: 思案・内気
見頃: 8月〜10月
代表的な名所: 宮城野区周辺(仙台市)、仙台市内の萩まつり開催地

「ミヤギノハギ」は宮城野(現在の仙台市東部)を原産地とするハギの一品種です。秋になると枝先に小さなマメ科の花を大量につけ、アーチ状にしなる枝全体がピンク紫に染まります。万葉集にも萩を詠んだ歌が多く収められており、日本人にとって古くから馴染みの深い秋の花です。仙台では毎年秋に萩まつりが開かれるなど、地域文化と深く結びついています。萩の花言葉「思案」は、ゆっくりと思いを深める秋の空気とよく重なります。萩の花言葉図鑑もご覧ください。


秋田県|フキノトウ

花言葉: 仲間を求める・待望
見頃: 2月下旬〜3月
代表的な名所: 秋田県内全域(残雪の残る田畑のわきや山麓)

フキノトウが県花というのは、47都道府県の中でも秋田県だけです。厳しい冬が長く続く秋田では、フキノトウが雪の間から顔を出す瞬間が「春が来た」という実感と直結しています。観賞用の花ではなく食卓にのぼる山菜ですが、その土地の人々が長い冬をともに過ごし、春を待ちわびてきた感情の結晶ともいえます。シンプルで親しみやすいフキノトウを選んだことに、秋田の人々の率直さが表れているように思います。1965年に県の花として制定されました。


山形県|ベニバナ(紅花)

花言葉: 質素・包容力
見頃: 7月上旬
代表的な名所: 山形市内の紅花資料館周辺、河北町の紅花畑

江戸時代、山形(出羽)は紅花の一大産地でした。口紅や染料の原料として京都へ運ばれ、「最上川舟運」の主要な交易品のひとつでした。現在も山形市や河北町で栽培が続けられており、7月になるとアザミに似た橙色の花が畑に広がります。その歴史的・経済的な重みと、東北の暮らしを支えてきた実直さを象徴するとして県花に選ばれました。県内の紅花資料館(山形市公式観光サイトで詳細確認できます)では栽培の歴史と染色文化を学べます。


福島県|ネモトシャクナゲ(根元石楠花)

花言葉: 威厳・荘厳
見頃: 5月〜6月
代表的な名所: 那須岳、安達太良山周辺

ネモトシャクナゲは福島県の那須岳周辺に自生するシャクナゲの一種で、1930年代に植物学者の根本莞爾氏が発見・記載したことでこの名がつきました。高山帯の岩場に咲く淡いピンクの花は、厳しい環境に耐えながら毎年同じ場所で咲き続けます。シャクナゲ全般の花言葉「威厳」は、荒々しい火山地形の中に凛として立つ姿とよく合います。シャクナゲの花言葉図鑑もあわせてどうぞ。


関東地方

茨城県|バラ

花言葉: 愛
見頃: 5月・10月(春バラ・秋バラ)
代表的な名所: 茨城県フラワーパーク(石岡市)、ひたち海浜公園(ひたちなか市)

茨城県は花き栽培が盛んな農業県で、バラの生産量も全国上位に入ります。1991年に県の花として制定されたバラは、その生産農家の多さと「愛」という普遍的な花言葉が選定の背景にあります。茨城県フラワーパークでは毎年バラ祭りが開かれ、約4,000株以上のバラが咲きそろいます(公式サイトで開花状況を公開しています)。バラの花言葉図鑑で詳しい花言葉の意味を確認できます。


栃木県|ヤシオツツジ(八汐躑躅)

花言葉: 節度・慎み
見頃: 4月〜5月
代表的な名所: 那須岳、日光の山岳地帯

ヤシオツツジはアカヤシオとシロヤシオの総称で、栃木の山々——とりわけ那須岳や日光の斜面——で毎年春に山肌をピンク色に染めます。葉が出るより先に花が開くため、遠くから見ると岩肌に直接色がついたように映ります。登山者に「春の山の花」として広く知られており、1968年に県の花として指定されました。


群馬県|レンゲツツジ(蓮華躑躅)

花言葉: 節度・慎み
見頃: 5月〜6月
代表的な名所: 赤城山、尾瀬戸倉周辺

レンゲツツジは鮮やかなオレンジ色の花が特徴のツツジで、群馬県の山地に広く自生しています。赤城山の裾野に群落をつくり、5月から6月にかけて斜面一面を橙色に染める光景は群馬を代表する春の風景のひとつです。尾瀬周辺でも見られ、登山シーズンの入口と重なることから、多くのハイカーが目にする花でもあります。1967年に県の花として制定されました。


埼玉県|サクラソウ(桜草)

花言葉: 初恋・純粋
見頃: 4月〜5月
代表的な名所: 田島ヶ原サクラソウ自生地(さいたま市桜区)——国の特別天然記念物

田島ヶ原のサクラソウ自生地は、荒川の河川敷に残る国内最大規模の自生地で、国の特別天然記念物および特別植物保護区に指定されています。さいたま市が公式に保護活動を続けており、毎年4月中旬〜5月上旬には淡いピンクの花が一面に広がります。桜に似た5枚の花びらを持つ繊細な野草で、「初恋」という花言葉が春の空気によく似合います。1971年に県の花として制定されました。


千葉県|菜の花(ナノハナ)

花言葉: 快活・明るさ
見頃: 2月〜3月
代表的な名所: 佐倉市の房総フラワーラインルート、いすみ市周辺、館山市(南房総)

房総半島の温暖な気候を活かした菜の花の早期栽培は、千葉県の春の風物詩です。2月から3月にかけて、南房総の丘や海沿いの道に沿って黄色い花が広がります。館山市や南房総市では菜の花まつりが開かれ(各市の観光公式サイトで日程を確認できます)、春の訪れを全身で感じられる場所として全国から人が集まります。県の花として1963年に制定されました。


東京都|ソメイヨシノ(染井吉野)

花言葉: 精神の美
見頃: 3月下旬〜4月上旬
代表的な名所: 上野恩賜公園、千鳥ヶ淵緑道、新宿御苑(いずれも東京都公園協会が開花情報を公開)

ソメイヨシノは江戸後期〜明治初期に、江戸(現・東京)の染井村(現・豊島区駒込周辺)の植木職人たちによって作られた園芸品種です。葉が出る前に花が一斉に咲く性質と、均一に育つ接ぎ木繁殖の特性が、明治・大正期に全国へ急速に広まる後押しになりました。東京から全国に普及したソメイヨシノが都の花とされたのは、品種の誕生地という文化的な背景があります。1984年に都の花として告示されました。桜の花言葉図鑑も合わせてどうぞ。


神奈川県|ヤマユリ(山百合)

花言葉: 荘厳
見頃: 7月
代表的な名所: 箱根町周辺の山道、丹沢山地

ヤマユリは日本固有のユリで、ユリの中でも特に大きな花と強い芳香が特徴です。直径20cm近くになる白い花びらに黄色のすじと赤い斑点が入り、1本の茎に複数の花をつけます。神奈川県の丘陵や山岳地帯に自生しており、7月の登山道沿いで出会うと思わず立ち止まるほどの存在感があります。1954年に制定された県の花です。ユリの花言葉図鑑もあわせてご覧ください。


中部地方

新潟県|チューリップ

花言葉: 思いやり
見頃: 4月中旬〜5月
代表的な名所: チューリップの丘(長岡市)、新潟県立植物園(新潟市)

新潟県はチューリップの球根生産量が全国上位の産地です。砂丘地帯の水はけのよい土壌と、積雪による自然の低温処理がチューリップ栽培に適していました。長岡市の「チューリップの丘」では毎年春に大規模な展示が開かれます(長岡市観光公式サイトで開催情報を確認できます)。1964年に県の花として制定されました。チューリップの花言葉図鑑もどうぞ。


富山県|チューリップ

花言葉: 思いやり
見頃: 4月中旬〜5月
代表的な名所: 砺波チューリップ公園(砺波市)——「砺波チューリップフェア」は国内最大級

富山県砺波市は日本のチューリップ栽培発祥の地のひとつとされています。砺波平野の散居村の景観の中に広がるチューリップ畑は、砺波チューリップフェアの開催期間中(4月下旬〜5月上旬、砺波市公式観光サイトで確認できます)に最盛期を迎えます。新潟県と同じチューリップを県花としており、日本のチューリップ文化の中心地として全国的に知られています。1961年に県の花として制定されました。


石川県|クロユリ(黒百合)

花言葉: 愛・呪い
見頃: 6月〜7月
代表的な名所: 白山(白山市)

クロユリは日本の高山帯にのみ自生する希少なユリで、深い紫黒色の花びらが特徴です。北陸では白山の高山帯に自生地があります。「加賀のクロユリ伝説」として知られる悲恋の物語——加賀前田家の武将と女性にまつわる縁起話——が石川県に伝わっており、クロユリは恋と哀しみを象徴する花として地域文化に根付いています。花言葉「愛・呪い」という二面性も、この伝説と無関係ではありません。1954年に県の花として制定されました。


福井県|スイセン(水仙)

花言葉: 神秘・自己愛
見頃: 12月〜2月
代表的な名所: 越前海岸(越前市〜南越前町の海岸線)

越前海岸は日本三大スイセン群生地のひとつに数えられます(残りは淡路島と南房総)。冬の日本海を背景に、白いスイセンが断崖の斜面を埋め尽くす光景は、厳しさと美しさが同居しています。温暖な黒潮の影響を受ける越前海岸では積雪が少なく、野生のスイセンが斜面に自生しています。1990年に県の花として制定されました。水仙の花言葉図鑑も参考にしてください。


山梨県|フジザクラ(富士桜)

花言葉: 精神の美
見頃: 4月下旬〜5月上旬
代表的な名所: 忍野八海周辺、富士河口湖町の富士桜自然墓地公園

フジザクラ(マメザクラとも呼ばれます)は富士山周辺の高地に自生する桜で、ソメイヨシノより小さく、花びらが薄い桃白色です。標高が高い富士五湖周辺では4月下旬〜5月上旬に見頃を迎え、雪をかぶった富士山を背景に桜が咲く景色は山梨ならではです。1976年に県の花として制定されました。


長野県|リンドウ(竜胆)

花言葉: 正義・誠実
見頃: 9月〜10月
代表的な名所: 上高地周辺、霧ヶ峰高原(諏訪市)

リンドウは日本各地の山地に自生しますが、長野県の高原・山岳地帯では秋の花として特に多く見られます。深い紫青色の筒状の花は、曇りや夜に花びらを閉じ、晴れた昼に開くという繊細な性質を持ちます。霧ヶ峰高原では9月に入るとリンドウが群生し、夏草の緑の中に紫が点々と広がります。1961年に県の花として制定されました。リンドウの花言葉図鑑もあわせてどうぞ。


岐阜県|レンゲソウ(蓮華草)

花言葉: あなたと一緒なら苦しくない・心が和らぐ
見頃: 4月〜5月
代表的な名所: 岐阜県内の水田地帯(春の田植え前)

レンゲソウ(ゲンゲとも呼ばれます)は、かつて全国の水田で緑肥として栽培されていたマメ科の植物です。春に一面の淡いピンクの花が広がる田んぼの風景は、日本の農村の原風景ともいえます。化学肥料の普及で栽培量は減りましたが、岐阜県内では今も田植え前の田んぼにレンゲが咲く場所が残っています。農耕の歴史と土地との深いつながりを持つ花として、1954年に県の花として制定されました。


静岡県|ツツジ

花言葉: 節度・慎み
見頃: 4月〜5月
代表的な名所: 函南原生林周辺、伊豆半島の山野

ツツジは静岡県内の山野に広く自生しており、春になると各地の斜面や公園が赤・ピンク・白の花で埋まります。伊豆半島や富士山麓でも群落が見られ、ハイキングシーズンの入口を彩ります。街路樹や公園の植栽としても市民に親しまれており、生活の身近にある花として1954年に県の花として制定されました。


愛知県|カキツバタ(燕子花)

花言葉: 幸運は必ず来る
見頃: 5月
代表的な名所: 知立市の業平公園・無量寿寺、東岡崎周辺

「らころもつつなれにしつましあればはるばるきぬるたびをしぞおもふ」——在原業平が詠んだこの歌は、「か・き・つ・ば・た」の5文字を句の頭に置いた折句で、三河の八橋(現・知立市)でカキツバタを眺めながら詠まれたとされています。伊勢物語に登場するこの故事が、愛知とカキツバタの深い縁をつくりました。現在も知立市の無量寿寺では毎年5月にカキツバタまつりが開かれ(知立市観光協会公式サイトで詳細を確認できます)、水辺に咲く紫の群落が訪れる人の目を引きます。1954年に県の花として制定されました。


近畿地方

三重県|ハナショウブ(花菖蒲)

花言葉: 嬉しい知らせ
見頃: 6月
代表的な名所: 津市の椋本(むくもと)ハナショウブ群生地、伊勢市周辺

ハナショウブはアヤメ科の植物で、カキツバタと外見が似ていますが、水辺ではなく湿地や花壇で育ちます。三重県内では6月の梅雨の時期に湿地で群落をつくり、紫から白まで色幅が広い花が咲きそろいます。「嬉しい知らせ」という花言葉は、梅雨のじめじめした時期に凛と咲く様子から来ているといわれます。1954年に県の花として制定されました。


滋賀県|シャクナゲ(石楠花)

花言葉: 威厳・荘厳
見頃: 5月〜6月
代表的な名所: 比叡山延暦寺周辺、伊吹山

滋賀県には比叡山や比良山地など山岳地帯が多く、シャクナゲの自生地が各所に点在しています。比叡山では5月にシャクナゲが咲き、延暦寺の境内や山道に沿って大きな花房が広がります。常緑の深い緑の葉と豪華な花のコントラストが「威厳」という花言葉とよく合います。1954年に県の花として制定されました。シャクナゲの花言葉図鑑もどうぞ。


京都府|シダレザクラ(枝垂れ桜)

花言葉: 優美・ 精神の美
見頃: 3月下旬〜4月上旬
代表的な名所: 円山公園(京都市東山区)の祇園しだれ桜、醍醐寺(京都市伏見区)

円山公園の中央に立つ「祇園しだれ桜」は樹齢70年以上(京都市公式観光サイトで樹齢等を確認できます)の大木で、夜間ライトアップ時には多くの人が集まります。醍醐寺でも毎年「醍醐の花見」が開かれ、枝垂れ桜が境内を彩ります(醍醐寺公式サイトで詳細を確認できます)。京都の寺社文化・雅の雰囲気とシダレザクラの優美な姿は切り離せません。1964年に府の花として制定されました。


大阪府|ウメ(梅)

花言葉: 忍耐・高潔
見頃: 2月〜3月
代表的な名所: 大阪城梅林(大阪城公園内)、万博記念公園の梅林

大阪城公園内の梅林は約1,270本の梅が植えられており(大阪城公園公式サイトで本数・品種を確認できます)、2月下旬〜3月に見頃を迎えます。大阪は商都として古くから栄え、梅の「忍耐・高潔」という花言葉が商人の美徳を象徴するとも解釈されてきました。奈良時代の都・難波京があった地でもあり、梅の文化的な歴史は長いです。1964年に府の花として制定されました。梅の花言葉図鑑もあわせてどうぞ。


兵庫県|ノジギク(野路菊)

花言葉: 真実・高潔
見頃: 10月〜11月
代表的な名所: 淡路島西海岸(淡路市〜南あわじ市)、播磨灘に面した海岸線

ノジギクは兵庫県が原産地とされる野生の白菊で、植物学者の牧野富太郎が1903年に淡路島で発見し、標本として記録したことで知られています。秋になると日当たりのよい海岸や崖にかたまって咲き、白い花びらと黄色い中心が清潔な印象を与えます。観光地化された名所よりも、ひっそりとした海岸沿いで群生している姿が本来の姿です。1960年に県の花として制定されました。


奈良県|奈良八重桜(ナラヤエザクラ)

花言葉: 精神の美
見頃: 4月中旬〜下旬
代表的な名所: 氷室神社(奈良市)、奈良公園周辺

奈良八重桜は奈良に古くから伝わる固有の八重咲き桜品種で、国の天然記念物に指定されています。平安時代の和歌にも詠まれており、氷室神社の境内にある株が保存されています。ソメイヨシノより遅く咲くため、奈良の春は二段階で楽しめます。古都・奈良の歴史と結びついた文化的価値の高い花です。1990年に県の花として制定されました。


和歌山県|ウメ(梅)

花言葉: 忍耐・高潔
見頃: 2月〜3月
代表的な名所: 南部梅林(みなべ町)——日本最大級の梅林、みなべ・田辺の梅システム(世界農業遺産)

和歌山県は日本一の梅の産地で、梅干しで知られる南高梅の主産地です。みなべ町の南部梅林は日本最大級の梅林とされており(みなべ町観光協会公式サイトで面積・本数を確認できます)、2月になると斜面一面が白〜ピンクに染まります。「みなべ・田辺の梅システム」は2015年に世界農業遺産(GIAHS)に認定されており、農業と生態系の共存モデルとして国際的に評価されています。1989年に県の花として制定されました。


中国地方

鳥取県|二十世紀ナシの花

花言葉: 愛情・なぐさめ
見頃: 4月
代表的な名所: 鳥取市・倉吉市周辺の梨農園(開花シーズンには各農協が情報を発信)

二十世紀梨は明治時代に千葉で偶然発見された品種ですが、20世紀初頭に鳥取に移植されてから本格的な産地が形成され、現在は鳥取が主産地となっています。4月に農園を訪れると、白い5枚花びらの花が梨の木一面に咲きそろい、リンゴの花によく似た光景が広がります。果物としての豊かさと、農業が地域アイデンティティを形成してきた鳥取の歴史を象徴する花です。1954年に県の花として制定されました。


島根県|ボタン(牡丹)

花言葉: 王者の風格・富貴
見頃: 4月下旬〜5月上旬
代表的な名所: 由志園(松江市大根島)——大根島のボタン栽培は全国有数の産地

大根島(松江市)は土壌と気候がボタン栽培に適しており、日本有数のボタン産地として知られています。由志園は池を中心にした日本庭園で、5月になると千株以上のボタンが咲き(由志園公式サイトで開花状況を確認できます)、豪華絢爛な光景を見られます。「王者の風格」という花言葉にふさわしい大輪の花が、中国地方ならではの文化的な厚みを感じさせます。1954年に県の花として制定されました。牡丹の花言葉図鑑もどうぞ。


岡山県|モモの花(桃の花)

花言葉: 気立てのよさ・天下無敵
見頃: 3月下旬〜4月
代表的な名所: 岡山市北区津高〜岡山後楽園周辺の桃畑

岡山県は全国有数のモモの産地で、白桃の生産量は長年上位に位置します(農林水産省の作物統計で確認できます)。春に農園を訪れると、白〜ピンクの桃の花が一斉に咲き、甘い香りが漂います。桃太郎伝説が根付く岡山において、モモはまさに地域の象徴です。「天下無敵」という花言葉も桃太郎のイメージと重なります。1954年に県の花として制定されました。


広島県|モミジ(紅葉)

花言葉: 遠慮・大切な思い出
見頃(花): 3月〜4月(紅葉は10月〜11月)
代表的な名所: 宮島・厳島神社周辺、帝釈峡(神石高原町)

広島の県花がモミジなのは、日本三景のひとつ・宮島(厳島)の紅葉が有名なことが大きな理由です。春には小さな赤い花をつけ(あまり注目されませんが確かに花を咲かせます)、秋の紅葉で全国的に知られます。厳島神社と朱塗りの社殿、そして燃えるような紅葉の組み合わせは広島観光を代表する風景で、1972年に県の花として制定されました。


山口県|ナツミカンの花

花言葉: 花嫁の幸福
見頃: 5月
代表的な名所: 長門市仙崎周辺(金子みすゞゆかりの地)、萩市の旧市街

ナツミカンは山口県萩市が原産地とされる果物で、その白い花が5月に咲きます。萩の旧市街では夏みかんの木が生垣として植えられており、古い白壁の町並みと合わさった景観が特徴です。「花嫁の幸福」という花言葉はオレンジ系の花全般に共通するヨーロッパの伝統に由来します。1954年に県の花として制定されました。


四国地方

徳島県|スダチの花

花言葉: 清潔・純真
見頃: 5月〜6月
代表的な名所: 神山町、吉野川上流域の山村地帯

スダチは徳島県が全国生産量の大部分を占める地域特産の柑橘で、小さな白い花が5月から6月にかけて咲きます。ゆずに似た清々しい香りを持つ花で、新緑の山々の中に白い花が散らばる風景は徳島の初夏を告げます。農業と地域アイデンティティが一体となった花であり、1954年に県の花として制定されました。


香川県|オリーブ

花言葉: 知恵・平和・勝利
見頃: 5月〜6月
代表的な名所: 小豆島(小豆島オリーブ公園、大阪城公園、土庄町周辺)

明治時代、日本で最初にオリーブの商業栽培に成功した場所のひとつが小豆島です。温暖で乾燥した瀬戸内の気候がオリーブ栽培に適しており、現在も小豆島はオリーブの産地として広く知られています。5月〜6月に小さな白い花が咲き、秋に緑から黒へと色づく実をつけます。小豆島オリーブ公園(土庄町観光協会が公式サイトで情報を発信)では島全体でオリーブの歴史を学べます。「平和」という花言葉は、穏やかな瀬戸内の海とよく合います。1966年に県の花として制定されました。


愛媛県|ミカンの花(温州みかん)

花言葉: 花嫁の幸福・純粋
見頃: 5月
代表的な名所: 松山市、南予地方(宇和島市・西予市など)の柑橘農園

愛媛県は柑橘の生産量が全国トップクラスで、温州みかんをはじめ多様な品種を栽培しています(農林水産省の作物統計で詳細を確認できます)。5月になると、南予の段々畑に白い小花が咲き、甘い香りが南風に乗って漂います。この香りは「オレンジブロッサム(花嫁の幸福)」という西洋の花言葉にも通じるもので、農業と地域文化を結ぶ象徴として1953年に県の花として制定されました。


高知県|ヤマモモ(山桃)

花言葉: 一途のみ思う・教訓
見頃(花): 3月〜4月(実は6月〜7月)
代表的な名所: 高知市周辺の山地、足摺岬方面

ヤマモモは高知県の低山に広く自生する常緑樹で、春に目立たない花をつけ、初夏に赤い小さな実をつけます。古くから高知の人々に親しまれてきた木で、県の街路樹にも使われています。「土佐のヤマモモ」という民謡(俗謡)があるほど、高知の文化に根付いています。1953年に県の花として制定されました。


九州・沖縄

福岡県|ウメ(梅)

花言葉: 忍耐・高潔
見頃: 2月〜3月
代表的な名所: 太宰府天満宮(太宰府市)——約6,000本の梅

太宰府天満宮は学問の神・菅原道真をまつる神社で、境内に約6,000本の梅が植えられています(太宰府天満宮公式サイトで本数・品種を確認できます)。道真が大宰府に左遷される際、都の梅を惜しんで詠んだ「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」という歌が、この地とウメを結びつけています。全国から訪れる受験生が梅の季節に合格祈願をする場所としても知られています。1954年に県の花として制定されました。梅の花言葉図鑑もどうぞ。


佐賀県|クスの花(楠)

花言葉: 汚れなき心
見頃: 5月〜6月
代表的な名所: 佐賀市内(県庁周辺の街路樹、各神社境内)

クス(楠)は佐賀県内に大木が多く、武雄市の「武雄の大楠」(樹齢約3,000年とされ、武雄市公式サイトで説明されています)はその代表例です。5月〜6月に小さな黄緑色の花をつけます。大楠は地域の信仰や歴史と深く結びついており、花よりも木そのものが象徴的な意味を持つ点が他の県花と異なります。1954年に県の花として制定されました。


長崎県|雲仙ツツジ(雲仙躑躅)

花言葉: 節度・慎み
見頃: 5月〜6月
代表的な名所: 雲仙地獄周辺(雲仙市)、仁田峠(雲仙市)

雲仙ツツジは長崎県の雲仙岳周辺に多く自生するツツジで、ミヤマキリシマと同系統の高山ツツジです。5月〜6月に仁田峠一帯や硫黄の煙が上がる地獄谷の周辺にピンク紫の花が群生し、独特の景観をつくります。雲仙天草国立公園(環境省が公式サイトで情報公開)内の代表的な景観のひとつです。1954年に県の花として制定されました。


熊本県|リンドウ(竜胆)

花言葉: 正義・誠実
見頃: 9月〜10月
代表的な名所: 阿蘇(阿蘇市・南阿蘇村)の草原地帯

熊本県のリンドウは、阿蘇の広大なカルデラと草原地帯を背景に咲く姿が印象的です。秋の阿蘇では、すすきの銀色の穂の間にリンドウの紫が交わる景色が見られます。阿蘇の草原管理(野焼きなど)は農林水産省や熊本県が継続的に支援しており、草原生態系とともにリンドウの自生が守られています。1954年に県の花として制定されました。リンドウの花言葉図鑑もどうぞ。


大分県|豊後梅(ブンゴウメ)

花言葉: 忍耐・高潔
見頃: 2月〜3月
代表的な名所: 中津市耶馬溪(やばけい)周辺、竹田市の岡城周辺

豊後梅は大分県原産の梅品種で、花が大きく八重咲きになることが特徴です。古くから大分(豊後国)で栽培されており、武家屋敷の庭や城跡周辺に植えられてきた歴史があります。冬の寒さが残る2月から3月に咲き始め、春の気配を告げます。他の梅品種との交配親にもなっており、日本の梅文化に深く貢献した品種です。1954年に県の花として制定されました。


宮崎県|ハマユウ(浜木綿)

花言葉: どこか遠くへ・清潔
見頃: 7月〜8月
代表的な名所: 日南海岸(串間市・日南市)、青島(宮崎市)

ハマユウはヒガンバナ科の植物で、宮崎の温暖な海岸線に自生します。白いひも状の花びらが放射状に広がる独特の形は、南国の風情を強調します。日南海岸沿いや青島の海浜では夏に咲きそろい、フェニックスの並木道と合わさった南国的な景観をつくります。「どこか遠くへ」という花言葉は、海を眺めながら咲く開放的な姿から来ているといわれます。1964年に県の花として制定されました。


鹿児島県|ミヤマキリシマ(深山霧島)

花言葉: 節度・慎み
見頃: 5月〜6月
代表的な名所: 霧島山(霧島市、えびの市)——えびの高原、韓国岳

ミヤマキリシマは九州の高山帯にのみ自生するツツジで、霧島山はその中でも最大規模の群生地です。えびの高原や韓国岳(からくにだけ)では5月になると山肌が一面鮮やかなピンク〜紫に染まり、噴煙を上げる火山地形との対比が強烈な景観をつくります。霧島山は神武天皇の降臨神話と結びついた神聖な山でもあり、ミヤマキリシマはその神域を彩る花として深く根付いています。1954年に県の花として制定されました。


沖縄県|デイゴ

花言葉: 夢・活力
見頃: 3月〜5月
代表的な名所: 那覇市内(街路樹として植栽)、本部半島周辺

デイゴはインドなど熱帯アジア原産のマメ科の木で、沖縄では街路樹として各地に植えられています。葉が出る前に赤い花が枝を覆うように咲き、豪快な印象を与えます。沖縄民謡「島人ぬ宝」や「てぃんさぐぬ花」などでも歌われており、沖縄の文化と歌の中に深く刻まれた花です。「夢・活力」という花言葉は、明るく力強い花の姿とよく合います。1967年に県の花として制定されました。


県花から旅を組み立てるヒント

47都道府県の県花を並べてみると、旅のルートが自然と浮かんできます。

2月〜3月は梅のシーズンです。太宰府天満宮(福岡)、南部梅林(和歌山)、越前海岸のスイセン(福井)を組み合わせると、冬から春への移行を追いかける旅になります。

4月〜5月は最も多くの県花が見頃を迎えます。チューリップの砺波(富山)とサクラソウの田島ヶ原(埼玉)、カキツバタの知立(愛知)を結ぶと、花の種類と色の変化が旅の軸になります。

夏〜秋はハマユウの日南海岸(宮崎)、ミヤマキリシマの霧島(鹿児島)、リンドウの阿蘇(熊本)と九州南部でまとまります。

旅先の県花を事前に調べてから出かけると、名所ではなくその土地の「時間」に触れる感覚がより深くなります。

花言葉ごとに旅のテーマを決めてみるのも楽しい方法です。花言葉一覧から気になる言葉を選んで、その花が県花になっている都道府県を探してみてください。

また、毎日の花占いでは、その日の県花テーマで運勢を読むこともできます。旅の前夜に占ってみると、行き先へのワクワクが少し増すかもしれません。

珍しい花100選では、県花には選ばれていないけれど各地に自生する希少な花も紹介しています。旅先での「思わぬ出会い」の下調べにどうぞ。

夢の中で花が出てきたら夢占い一覧もチェックしてみてください。今日の星座占いはこちらから。

誕生月の県花を探したい方は、各月の誕生花ページも参考になります。


FAQ よくある質問

Q1. 県花は誰が決めるのですか?

都道府県の知事や議会が、地域の自然・文化・産業を踏まえて制定します。制定のきっかけはさまざまで、1954年に都道府県知事会が「郷土の花」を選ぶよう呼びかけたことから多くの県が一斉に制定しました。その後も個別に見直しや追加が行われており、制定年は県によって異なります。

Q2. 同じ花が複数の県花になっているケースはありますか?

あります。ウメは大阪・和歌山・福岡・大分(豊後梅)の4県が選んでいます。チューリップは新潟・富山の2県。リンドウは長野・熊本の2県。ツツジ系は静岡(ツツジ)・栃木(ヤシオツツジ)・群馬(レンゲツツジ)・長崎(雲仙ツツジ)・鹿児島(ミヤマキリシマ)と品種は違いますが同じツツジ科で複数の県が選んでいます。

Q3. 県花と都道府県の木・鳥もあるのですか?

はい、ほとんどの都道府県が「県の花」「県の木」「県の鳥」を制定しています。県の花が観光や文化のシンボルになる一方、県の木は林業・木材産業との結びつきが強いものが多い傾向があります。

Q4. 国花はありますか?県花との違いは何ですか?

日本の「国花」は法律で正式に定められていませんが、慣習的に「桜と菊」が国花とされています。桜は春の風物詩として広く親しまれ、菊は皇室の紋章として使われています。県花は都道府県単位で制定するローカルなシンボルで、その地域の自然環境や産業と深く結びついているのが特徴です。

Q5. 県花を見に行くとき、開花情報はどこで確認できますか?

各都道府県の観光公式サイトや、名所となる公園・神社・農協などの公式ウェブサイトで開花状況を発信しているケースが多いです。また、気象庁が桜・梅など主要な花の開花予測を毎年発表しており、参考になります。

Q6. 県花は毎年必ず同じ時期に咲きますか?

気候によって開花時期は毎年変動します。特に桜・梅・ツツジは年によって1〜2週間の差が出ることがあります。訪問を計画する際は、公式サイトや地元のSNS情報を直前に確認することをおすすめします。

Q7. 県花の花言葉は旅先でどう活かせますか?

その県の花言葉を知っておくと、旅のテーマや解釈が深まります。たとえば、石川県のクロユリ「愛・呪い」という二面性の花言葉と加賀の悲恋伝説を重ねて金沢を歩く、愛知県のカキツバタと在原業平の歌を携えて知立を訪れるなど、ひとつの視点が加わるだけで旅の記憶の質が変わります。花言葉一覧でさらに詳しく調べてみてください。

Q8. 花が苦手でも県花を楽しむ方法はありますか?

花そのものより、花と結びついた「物語」や「産業」に注目するのもひとつの方法です。和歌山の梅なら梅干し工場見学、香川のオリーブなら小豆島のオリーブオイル試食、山形の紅花なら染色体験など、花をきっかけにしたアクティビティが各地で体験できます。

Q9. 子どもと一緒に県花を楽しむにはどうすればいいですか?

「都道府県の花かるた」として覚えるゲームにすると楽しく学べます。旅行前にその県の花を調べて、現地で実物を探すクイズ形式にするのもおすすめです。花言葉と都道府県を組み合わせた「花占い」の遊びも、子どもが喜ぶ切り口です。毎日の花占いも気軽に楽しめます。

Q10. 県花に制定された花が現地でほとんど見られないケースはありますか?

制定当時と比べて、農業形態の変化や開発によって自生地が減った花もあります。ただし多くの県では、観光名所となる公園や保護区で保護栽培が続けられており、見頃シーズンに訪れれば県花に出会える場所が維持されています。各県の観光公式サイトで「県花の名所」を検索すると、現在も管理されている場所を確認できます。


47都道府県の県花を一覧として並べると、日本の気候の多様さ——亜寒帯の北海道から亜熱帯の沖縄まで——がそのまま花の種類に映し出されているのがわかります。

冬の厳しさを乗り越えてきたハマナスと、南国の太陽の中で赤く燃えるデイゴ。どちらも同じ「県花」という言葉でくくられながら、全く異なる世界を持っています。

旅先で県花に出会ったとき、その花が選ばれた理由を少し思い出していただけると、風景の見え方が少し変わるかもしれません。

Chabu

✦ Supervised by Chabu & VEIL

この記事はVEIL編集部が監修しています

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