この記事のポイント
お悔やみやお供えに向く花の花言葉、白菊・百合・カラー・トルコキキョウなど定番13種の意味と選び方を解説。色の基本(白・薄紫)、避けるべき花、宗教別の配慮まで丁寧にまとめました。
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大切な人を失ったとき、言葉はなかなか出てきません。
お悔やみの場で花を贈ることは、言葉の代わりに「あなたのことを想っています」と伝える行為です。どんな花を選ぶかによって、その気持ちの届き方が変わります。このページでは、お悔やみとお供えに向く花を13種紹介し、色の選び方、避けるべき花、宗教や場面による配慮まで丁寧にまとめました。
花言葉の意味を知って選んだ一束が、遺族の心に少しだけ寄り添えれば、と思います。
お悔やみの場における花の基本的な考え方
日本のお悔やみや葬儀の場では、花に一定のルールがあります。ただし、これらは慣習であり、宗派や地域によって異なります。大切なのは、相手の宗教・慣習に合わせて選ぶ姿勢です。
色の基本:白・薄紫・クリーム色を中心に
お悔やみの場で最も一般的に受け入れられる色は白です。白は「清潔」「純粋」「安らぎ」を表し、仏教・神道・キリスト教を問わず多くの場面で使われます。
薄紫(ラベンダー色)は「静謐」「哀悼」の意味があり、白と組み合わせて使われることが多いです。クリーム色や淡いイエローも落ち着いた印象になります。
鮮やかな赤・オレンジ・黄色などの派手な色は、お悔やみの場にはそぐわないとされています。「お祝いの場の花」という印象が強い色は避けるのが無難です。
仏式・神式・キリスト教式の違い
宗教によって花の扱いや慣習が異なります。以下はあくまで一般的な傾向です。喪家の宗派が分からない場合は白い花で統一するのが最も無難です。
| 宗教・宗派 | 一般的な傾向 |
|---|---|
| 仏式 | 白菊・白ユリ・スターチス・トルコキキョウが多く使われる |
| 神式 | 白い花を中心に。菊も使われるが、仏花よりも清廉な印象の花が好まれる傾向がある |
| キリスト教式 | ユリ(特に白)・カーネーション・バラが使われる。色の幅が仏式より広いことがある |
| 無宗教・お別れ会 | 故人の好きだった花や色を選ぶことが多い |
宗派や地域によっては、花の種類・色・本数に独自の慣習がある場合もあります。不安なときは、花屋に「○○のお悔やみに贈る花を探しています」と伝えると、地域の慣習も考慮したうえでアドバイスしてもらえます。
お悔やみ・お供えにおすすめの花 13種
1. 白菊
花言葉:高貴・清潔・誠実
日本のお悔やみの場で最も定番の花です。菊は古くから「高貴」の象徴とされ、皇室の紋章にも使われています。白い菊は清潔感と品格があり、仏壇のお供えから葬儀の花束まで幅広く使われます。
長持ちする花でもあるため、お供えとして贈ったとき、遺族が手入れをしながら長く飾れる点も選ばれる理由のひとつです。
2. 白ユリ(カサブランカ)
花言葉:純粋・高貴・威厳
ユリの白、特にカサブランカは葬儀や追悼の場で多く使われる花です。存在感のある大輪で、花束に入れると格調が出ます。
キリスト教の文化圏では、ユリは聖母マリアの象徴として長く使われてきた花で、天国の純潔さと結びついています。日本でも「純粋」「無垢」として弔いの場に合います。
注意点として、カサブランカは花粉が服や仏壇に落ちやすいため、花屋でおしべを取り除いてもらうか、処理済みのものを選ぶと丁寧です。
3. カラー
花言葉:清浄・乙女の清潔
カラーは純白の花びら(苞)が漏斗状に広がる独特の形を持つ花です。白の清潔感と、少し洗練された印象があり、現代的なお悔やみの花束や生花祭壇でよく使われます。
シンプルで主張が強すぎず、ほかの白い花と合わせやすい点も、弔いの場での使いやすさにつながっています。
4. トルコキキョウ(白・薄紫)
花言葉:優美・清潔・永遠の愛
トルコキキョウは、バラのような形でありながら柔らかい印象を持つ花です。白や薄紫の色合いが、お悔やみの場の落ち着いた雰囲気に合います。
花持ちが良く(一般的に1〜2週間)、お供えとして贈った後も遺族が長く飾れます。花束の主役にもなれる存在感を持ちながら、主張が激しくないバランスの良さが特徴です。
5. スターチス(白・薄紫)
花言葉:変わらぬ心・永久不変
スターチスは「変わらぬ心」「永久不変」という花言葉を持ちます。小さな花が密集して咲く姿が、静かな追悼の気持ちをそのまま表しているようです。
ドライフラワーになりやすく、生花が枯れた後も形として残しておけます。「ずっとそばにいる」という気持ちが花言葉ともつながります。
6. デルフィニウム(薄紫・白)
花言葉:清明・慈悲・あなたを幸せにします
デルフィニウムは縦に連なる小さな花が繊細な印象を持ちます。薄紫は哀悼の場に合う色で、白い花との組み合わせで上品な花束になります。
高さが出る花なので、供花のアレンジメントにも向いています。
7. アルストロメリア(白・薄ピンク)
花言葉:エキゾチック・未来への憧れ
アルストロメリアは白や薄いピンクの品種が弔いの場に使われます。花もちが非常によく(1〜2週間以上)、遺族が長く飾れるお供えとして重宝されます。
価格も比較的手頃なので、複数本使って花束のボリュームを出すときに便利な花です。
8. ポピー(白)
花言葉:慰め・眠り・想像力
ポピーの白は「慰め」という花言葉を持ちます。西洋では戦死者を追悼する花として赤いポピーが使われますが(特にイギリス)、白いポピーは穏やかな慰めと休息を意味します。
日本の葬儀では一般的ではありませんが、故人が洋花を好んでいた場合や、無宗教のお別れ会などで選ばれることがあります。
9. カーネーション(白)
花言葉:純粋な愛・尊敬・哀悼の愛
白いカーネーションはお悔やみの場でも使われます。特にキリスト教式の葬儀やお別れ会では、白いカーネーションを使った花束や祭壇が多く見られます。
花言葉の「尊敬」「哀悼の愛」は、故人への敬意と悲しみを同時に表します。カーネーションは長持ちする花でもあり、お供えとして贈りやすいです。
10. フリージア(白)
花言葉:無邪気・信頼・友情
白いフリージアは「信頼」「友情」の花言葉を持ちます。故人との長い親交を想いながら贈る花として、友人・知人に向けたお悔やみの花束に含まれることがあります。
甘い香りがやさしく、重苦しくならない香りの花を選びたいときにも適しています。
11. 桔梗(白・薄紫)
花言葉:永遠の愛・清楚
桔梗は日本の秋の花で、清楚で涼しげな印象があります。白や薄紫の桔梗は、お悔やみの場に合う色で、和花を中心にまとめた花束や、和風のお供えに使われます。
「永遠の愛」という花言葉は、故人への変わらない想いと重なります。
12. リンドウ
花言葉:正義・誠実・あなたの悲しみに寄り添う
リンドウは秋に咲く日本の代表的な花のひとつです。青紫〜薄紫の色合いが、お悔やみの場の落ち着いた雰囲気に合います。
「あなたの悲しみに寄り添う」という花言葉は、遺族への言葉がうまく出ないときに、花自身が気持ちを代わりに届けてくれます。
13. ラベンダー
花言葉:沈黙・優雅・清潔
ラベンダーは「沈黙」という花言葉を持ちます。言葉ではなく、静かにそばにいるという気持ちをそのまま表すような意味合いです。
乾燥して長く香りが続くため、ドライフラワーとしてお供えするのにも向いています。他の白い花と組み合わせると、落ち着きのある花束になります。
お悔やみ・お供えで避けたほうがいい花
花言葉やイメージが弔いの場にそぐわない花は、知らずに選んでしまうと相手に違和感を与えることがあります。
| 花の名前 | 理由 |
|---|---|
| 赤いバラ | 情熱・恋愛のイメージが強く、弔いの場では使われない |
| 黄色いひまわり | 明るすぎる色合いで、葬儀・お悔やみの場には合わない |
| 赤・オレンジ系全般 | 祝い事・お祝いの印象が強く、弔いの場に不向き |
| 派手な色のダリア | 「華麗」という花言葉と色合いがお悔やみのシーンにそぐわない |
| グロリオサ | 炎のような赤い花で、弔いの場の雰囲気にそぐわない |
| トゲのある花(バラ含む) | 形式上の問題はないが、仏壇へのお供えにはトゲのない花が望ましいとされることがある |
椿については補足が必要です。椿は花ごと落下する姿から日本ではお見舞いの場では避けることがありますが、お悔やみや供花での禁忌は地域や家によって異なります。不安な場合は花屋に確認するのが確実です。
香りの強い花について
閉じた室内(葬儀会場・自宅の仏間など)で香りの強い花を贈る場合、遺族が気分を悪くする可能性があります。
ユリ(特にカサブランカ)は香りが強いため、室内では換気が必要なことがあります。香りが苦手な方への配慮が必要な場合は、ガーベラ・トルコキキョウ・スターチスなど、比較的香りが穏やかな花を選ぶと安心です。
お供えの花を贈るときの実践的な注意点
贈るタイミング
通夜・告別式には生花の供花を贈ることが多いです。法要(四十九日・一周忌など)には、仏壇に飾れる花束やアレンジメントが向いています。
お悔やみを伝えに自宅を訪問するときは、両手で花束を持参し、すぐに花瓶に入れられる状態(茎の長さが整っているもの)にしておくと遺族の手間が省けます。
メッセージカード
花束にメッセージカードを添える場合、「御冥福をお祈りします」「ご家族のことを思っています」など、短く簡潔な言葉が適切です。長い文章よりも、一言の方が遺族の心に届きます。
予算の目安
個人で贈るお悔やみの花束は3,000〜10,000円程度が一般的です。会社や複数人からまとめて贈る場合は、供花として10,000〜30,000円程度のアレンジメントを選ぶことが多いです。
よくある質問(FAQ)
Q1. お悔やみの花は何色にすれば失敗しませんか?
白を基本にすれば、宗教を問わずほとんどの場面で失礼になりません。薄紫やクリーム色を組み合わせると、落ち着きと品格のある花束になります。
Q2. お供えの花に菊以外を選んでもいいですか?
もちろん問題ありません。白いユリ、トルコキキョウ、カーネーション、アルストロメリアなど、白系の花で落ち着いたものであれば多くの場面で使えます。花屋に「お供え用で」と伝えると適切な花を提案してもらえます。
Q3. 神式のお悔やみには菊を使っていいですか?
神式では菊を使うこともありますが、仏式ほど定番ではありません。白い花を中心に、清潔で控えめな印象の花を選ぶのが一般的です。不安な場合は花屋か、喪家に近い方に確認するのが安心です。
Q4. キリスト教式の葬儀には何を贈ればいいですか?
白いユリ、白いカーネーション、白いバラが定番です。色の幅が仏式より広く、淡い色のアレンジメントも使われます。花輪(スタンド花)ではなく、アレンジメントや花束の形が多いです。
Q5. 通夜と告別式、どちらに贈ればいいですか?
どちらでも構いません。より確実に届けたいなら告別式に向けて花屋に発注するか、斎場に直接問い合わせて供花を手配する方法があります。個人で花束を持参するなら、通夜の受付前に伺うのが一般的です。
Q6. お悔やみの花束にラッピングは必要ですか?
必須ではありませんが、ラッピングがある方が持参しやすく、受け取る側も花を扱いやすくなります。色は白・クラフト紙・薄いグレーなど落ち着いた色を選びます。
Q7. 花束の本数に決まりはありますか?
お悔やみの場では本数の縁起(偶数・奇数)を気にする地域・家もあります。ただし現代では一般的にあまり厳密ではありません。不安な場合は奇数本を避ける慣習のある地域もあるため、花屋に確認するのが確実です。
Q8. 遠方でお悔やみの花を贈る方法は?
オンラインフラワーショップから全国配送で葬儀場・自宅に届けられます。発注時に「お供え・お悔やみ用で」と伝えると、適切なアレンジメントを提案してもらえます。配送日時を指定できるサービスを利用すると確実です。
Q9. お悔やみの花束に香りの強い花は避けるべきですか?
閉じた空間(斎場・仏間)では、香りが強すぎると遺族や参列者が気分を悪くすることがあります。ユリは香りが強いため、室内では事前に花粉を除去してもらうか、換気できる環境かを確認するのが無難です。
Q10. 故人が花を好んでいなかった場合は?
その場合、花の代わりに線香・ろうそく・お菓子など、食べ物や消耗品を贈ることも一般的です。花を贈ることに固執せず、遺族や故人の生前の好みを尊重する姿勢が大切です。
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