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算命学

算命学の天中殺とは|6種の特徴と計算・過ごし方を完全解説

VEIL編集部 監修

この記事のポイント

算命学の天中殺を基礎から解説。子丑・寅卯・辰巳・午未・申酉・戌亥の6種それぞれの特徴、計算方法、天中殺中の恋愛・結婚・引越しの考え方、大運天中殺との違いまで網羅。

算命学の中で「天中殺」ほど関心を集めるテーマは少ない。検索数を見ると、この言葉には強い引力がある。しかし多くの解説が「天中殺は怖い時期」という方向で語るため、必要以上に不安になって相談に来る人も多い。

算命学の伝統解釈では、天中殺は「空亡(くうぼう)」とも呼ばれ、十二支の中に支えとなる地支がない不安定な時期を指す。怖い時期ではなく、内側を整える時期という解釈が算命学の本旨に近い。

天中殺 自動計算ツール

生年月日を入力すると、6種のどれに当たるかを3秒で判定します。判定結果から、それぞれの天中殺の詳細ページへ進めます。

生年月日を入力してください

※算命学では生年月日の「旬」から6種の天中殺を判定します

この記事では、6種の天中殺の特徴から計算方法、過ごし方、よくある誤解まで、算命学の文献を横断してまとめた。

天中殺とは何か

算命学における空亡の考え方

算命学は中国の陰陽五行思想を基盤とする東洋運命学で、日本では高尾義政(1928〜2004)が体系化・普及させた。天中殺は「天中殺(てんちゅうさつ)」という日本語の表記が定着しているが、中国の命学では「空亡(くうぼう)」または「旬空(じゅんくう)」と呼ばれる。

算命学の干支体系では、十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の組み合わせで時間軸を構成する。十干が10種、十二支が12種あるため、すべての組み合わせを作ると干支は60通りになる。これを「六十花甲子(ろくじっかっし)」と呼ぶ。

60通りを10個ずつ「旬(じゅん)」という単位に分けると、1旬に十二支のうち10支しか入れない。余る2支が「旬の空き」、つまり空亡=天中殺にあたる。空亡は「支えとなる地支がない」状態であり、五行のエネルギーが安定しにくいとされる。

天中殺は「空っぽ」の期間ではない

天中殺を「何もしてはいけない忌み期間」と解釈するのは誤解が多い。算命学の文献を読むと、「天中殺は充電期間、内なる成長の時期」と繰り返し強調されている。

高尾義政が著した算命学の教科書的テキスト(宗家系算命学の学習資料)では、天中殺は「地の支えを失い、天(精神・意志・アイデア)だけが動く時期」と位置づけられる。外向きの行動よりも内向きの思索・準備・学習がエネルギーに乗りやすい。

重要なのは、天中殺中でも日々の仕事や生活を普通に送れるということだ。「契約してはいけない」「引越し禁止」という硬直した使い方は、算命学の原典から外れた解釈である場合が多い。

自分の天中殺を調べる方法

日干から旬を割り出す

天中殺を計算するには、生年月日から命式を起こして「日干(にっかん)」を割り出す必要がある。日干は命式の中央に位置し、その人の本質的な性格を表す最重要要素でもある。

日干を調べるには、算命学とは|無料で主星を自動計算のツールを使うのが手軽だ。

日干と天中殺の対応表は以下のとおりだ。

日干天中殺
甲子〜甲戌の旬(甲・乙)甲子旬戌・亥
丙子〜丙戌の旬(丙・丁)丙子旬申・酉
戊子〜戊戌の旬(戊・己)戊子旬午・未
庚子〜庚戌の旬(庚・辛)庚子旬辰・巳
壬子〜壬戌の旬(壬・癸)壬子旬寅・卯
甲午旬(甲・乙)甲午旬子・丑

日干が甲または乙なら「戌亥天中殺」、壬または癸なら「寅卯天中殺」というように判定する。

実際の命式計算では日干を正確に割り出すために六十花甲子表が必要になる。プロの算命学鑑定では命式全体から判断するため、計算が複雑だと感じたら専門家への相談も選択肢に入れてほしい。

年運天中殺の訪れ方

天中殺は「持って生まれた宿命的な空亡」という意味で命式に組み込まれているが、それとは別に「年運」として巡ってくる天中殺もある。

たとえば戌亥天中殺の人なら、戌年と亥年が年運天中殺の時期にあたる。12年に一度、2年間続いてやってくる。この期間が最も「天中殺の影響が強い」とされる。

また月単位でも天中殺の支の月は影響が出るとされるが、年運天中殺ほど強い作用はないとされる。

6種の天中殺それぞれの特徴

算命学では、どの天中殺を持つかによって気質・傾向・向いている天中殺期の過ごし方が異なるとされる。

子丑天中殺(ねうしてんちゅうさつ)

日干が壬午旬(壬・癸の午旬)に属する人が持つ天中殺。

子丑の方位は「北」にあたり、陰の極まる方向。子丑天中殺の人は、算命学の伝統解釈において「形而上的な才能」と「現実感覚のギャップ」を持ちやすいとされる。精神世界や哲学への親しみやすさがあり、見えないものを感じ取る感覚が鋭い。

天中殺期(子・丑の年・月)には、精神的なテーマが表面化しやすい。現実的な成果を急ぐよりも、自分の内側と対話する時間を大切にすることで、天中殺明けに大きな飛躍が起きやすいとされる。

寅卯天中殺(とらうてんちゅうさつ)

日干が壬子旬(壬・癸の子旬)に属する人。日干が壬・癸(水の十干)に該当する。

寅卯は「東」の方位で、木のエネルギーが宿る。寅卯天中殺の人は、開拓精神と先見性を持ちながら、独自の道を歩もうとする傾向がある。革新的なアイデアが湧きやすい一方、既存の枠組みに収まりにくい面もある。

天中殺期は、直感や閃きが強まる。焦って行動するよりも、種まきに徹する感覚が合っている。

辰巳天中殺(たつみてんちゅうさつ)

日干が庚子旬(庚・辛)に属する。

辰巳は「東南」の方位。辰巳天中殺の人は、論理的な思考と実務能力が高く、緻密な計画を立てる力がある。一方で、完璧主義に陥りやすく、自己評価が外の評価に引っ張られがちという特徴も。

天中殺期は、過去に積み上げたものを棚卸しする時間に充てると実りが大きい。新しいことを始めるよりも、既存のスキルを深める・磨くことに力を使うと吉とされる。

午未天中殺(うまひつじてんちゅうさつ)

日干が戊子旬(戊・己)に属する。

午未は「南」の方位で、火のエネルギーが最も強い位置。午未天中殺の人は、明るいエネルギーと人を引き付けるカリスマ性を持ちやすいが、燃えると燃え尽きやすいという両面がある。感情の振れ幅が大きく、人との縁が人生を大きく動かす傾向もある。

天中殺期は、エネルギーの消耗が激しくなりやすい。意識的に休む、静かな環境に身を置くことで充電が進む。

申酉天中殺(さるとりてんちゅうさつ)

日干が丙子旬(丙・丁)に属する。

申酉は「西」の方位で、金のエネルギーを持つ。申酉天中殺の人は、責任感が強く、物事を正確にやり遂げる力がある。社会的な役割を重んじ、義理堅い性格が多いとされる。反面、規律に縛られすぎると苦しくなることも。

天中殺期は、「肩書きや役割」から自由になる時間を意識的に作ることが大切。自分の素の部分に戻れる環境が、天中殺明けのエネルギー回復につながる。

戌亥天中殺(いぬいてんちゅうさつ)

日干が甲子旬(甲・乙)に属する。

戌亥は「北西」の方位。天(精神)に最も近い場所にあり、算命学ではこの天中殺を持つ人を「天の意志を受け取りやすい」と表現することがある。精神的な高みを目指す傾向があり、信念や理想を軸に動く。現実と理想のギャップに悩みやすい面もある。

天中殺期は、現実的な成果を焦らず、自分の信念・価値観を見直す時間に使うとよい。精神的なテーマに向き合うほど、天中殺明けに大きな転機が訪れやすいとされる。

天中殺の過ごし方

天中殺期に意識すること

算命学の複数の文献で共通して強調されているのは「現状維持を選ぶ」という姿勢だ。新しいことを急いで始めるよりも、内側を整えることに重きを置く。

天中殺期にエネルギーを使いやすいこと:

  • 学習・研究・思索
  • 既存のスキルの深化
  • 人間関係の整理・見直し
  • 精神的なリトリートや内省
  • 準備・計画立案(実行は天中殺明けに)

天中殺中に避けたほうがいいとされること

「天中殺中に〇〇をしてはいけない」という話は検索でよく見かける。ただし算命学の本来の教えでは「禁止」ではなく「エネルギーが乗りにくい傾向がある」という表現が正確だ。

避けるほうが穏やかに過ごしやすいとされる行動:

  • 大きな賭けを伴う新規事業の開始
  • 人生の方向性を一気に変えるような決断
  • 感情的な状態での重要な契約や合意

ただし、これは「天中殺中に人生が動いてはいけない」という意味ではない。結婚も転職も引越しも、天中殺中に起きることはある。大切なのは、決断の動機が焦りや不安ではなく、内側からの確信に基づいているかどうかだ。

大運天中殺との違い

年運の天中殺とは別に、「大運(だいうん)」という10年単位の運気の中にも天中殺期が訪れることがある。これを「大運天中殺」と呼ぶ。

大運天中殺は年運天中殺よりもスケールが大きく、10年単位で天中殺の支が大運に入る。算命学の伝統解釈では、大運天中殺の10年間は「人生の根底を問い直す時期」とされ、価値観の転換や生き方の再設計が起きやすいとされる。

年運天中殺(2年間)と大運天中殺(10年間)が重なる時期は特に大きな変化のサイクルに入ることが多く、プロの鑑定では命式全体と照らし合わせながら読み解く。

大運の読み方について詳しくは算命学の大運|10年周期の読み方で解説している。

天中殺中の恋愛・結婚・引越し

恋愛への影響

天中殺中に出会う恋愛は、「縁の深さが読みにくい」とされることが多い。天中殺期は外の世界との縁が薄くなる(支えとなる地支がない)ため、出会った相手との関係が天中殺明けに続くかどうか不明確になりやすいという解釈だ。

ただしこれは「天中殺中に恋愛してはいけない」ということではない。算命学の伝統解釈では、天中殺中に深まる関係には「精神的なつながり」が重要で、外見や条件ではなく価値観・信念の一致を確認することが大切とされる。

恋愛と算命学の関係について詳しくは算命学の結婚相性|主星×天中殺で見る最良のパートナー診断も参照してほしい。

結婚への影響

天中殺中の結婚については、算命学の立場によって見解が分かれる。「天中殺中の結婚はリスクが高い」という解釈と、「天中殺中の結婚が安定する場合もある(天中殺の相手が同士の場合など)」という解釈が存在する。

詳しくは天中殺中の結婚はNG?算命学が示す本当の意味と対処法で掘り下げている。

引越しへの影響

天中殺期の引越しは「新しい環境が安定しにくい」と言われることがある。方位の影響と天中殺の影響が重なる場合、環境の変化が予期しない方向に向かいやすいという解釈だ。

ただし、引越しが人生全体を通じて「必要な動き」であれば、天中殺中であっても問題ないという考え方もある。方位や時期の判断は命式全体を見て行うため、気になる場合はプロの鑑定師に相談することを勧める。

よくある質問

天中殺は何年に一度来ますか?

年運としての天中殺は12年サイクルで巡り、2年間続きます。たとえば戌亥天中殺の人なら、戌年と亥年が天中殺期になります。12年ごとに2年間の天中殺期が訪れる計算です。月単位では2か月ごとに影響があるとされますが、年運の天中殺ほど強くはありません。

天中殺中は本当に何もしてはいけないのですか?

そのような解釈は算命学の本来の教えとは異なります。天中殺中も日常生活は普通に送れます。算命学の伝統解釈では「外向きの大きな行動よりも内向きの準備に力を使う時期」というのが正確な表現です。仕事も恋愛も結婚も、天中殺中に動くことは十分にあります。大切なのは動機が焦りや不安ではなく、内側からの確信に基づいているかどうかです。

天中殺と大殺界は同じですか?

似た概念ですが別のものです。大殺界は六星占術(細木数子氏が体系化)の概念で、天中殺は算命学の概念です。それぞれ計算方法も意味も異なります。混同されることが多いですが、占術の体系が違うため、どちらを参照するかによって判定結果も変わります。

天中殺中に起業・転職しても大丈夫ですか?

算命学の文献では「天中殺中の大きな新規スタートはエネルギーが乗りにくい」とされることが多いです。ただし、これは「絶対に失敗する」という意味ではありません。天中殺期に準備を重ね、天中殺明けに本格的にスタートを切るというタイミングの取り方が伝統的にすすめられています。どうしても動かなければならない事情があれば、慎重に根拠を確認しながら進めましょう。

天中殺が終わったらすぐに運気が上がりますか?

天中殺明けは「地の支えが戻る」ため、外向きの行動が実りやすくなる時期とされます。ただし、天中殺中に内側の充電や準備を十分に行っていたかどうかで、天中殺明けの展開が変わると算命学では説きます。天中殺の時期に何を蓄えたかが、その後の10年を決めるという考え方です。

自分の天中殺の種類を調べるにはどうすればいいですか?

日干(生年月日から算出)がわかれば、六十花甲子表を使って天中殺の種類を判定できます。天中殺の計算方法|生年月日から6種を判定する全手順で手順を詳しく解説しています。ツールを使う場合は算命学とは|無料で主星を自動計算から日干を確認してください。

パートナーと天中殺の種類が同じです。何か意味がありますか?

同じ天中殺の種類を持つ二人は「天中殺の時期が重なる」という特徴があります。算命学では、天中殺を共有するカップルは天中殺期に共に内側に向かう傾向があり、精神的な深い絆を築きやすいと解釈されます。ただし、二人同時に不安定になるタイミングも重なるため、互いに支え合う意識が大切です。

算命学の天中殺は信じなくても大丈夫ですか?

もちろんです。算命学はあくまで一つの見方であり、信じるかどうかはご自身の判断に委ねられます。「自分のサイクルを俯瞰する道具として使う」という感覚が、算命学との上手な付き合い方だと思います。不安を煽るために使うのではなく、自分のリズムを知って生活に活かすツールとして参照してみてください。

算命学をさらに深く学ぶ

天中殺は算命学の入り口の一つだが、命式全体(陰占・陽占・人体星図・十二大従星)を理解することで、より立体的な自己理解が可能になる。

天中殺の計算を自分でやってみたい方は天中殺の計算方法|生年月日から6種を判定する全手順へ。

算命学以外の占術も気になる方は四柱推命とはホロスコープ一覧も参照してほしい。

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