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神社・参拝読む目安 約10分

厄払いはいつ行く?いつまで?料金・服装・厄除けとの違い

執筆・編集:VEIL編集部
厄払い(厄除け)に行く時期は、数え年で年齢が1つ増える正月から節分までが昔からの目安で、2027年なら1月1日(金)から節分の2月3日(水)までにあたります。ただし神社本庁は、地域の特別な風習がない限り「いつまでに」という決まりはないとしており、明治神宮・川崎大師・成田山新勝寺も一年を通して受け付けています。できれば年の早いうちに、都合のつく日を選べば足ります。金額を公表している3社寺の祈祷は、いずれも5,000円から申し込めます。

厄払いは「節分までに」とよく言われますが、これは決まりというより昔からの目安です。 神社本庁の案内は、年齢が変わる正月に受ける人が多いと書いたうえで、特別な風習がなければ期限はなく、できれば一年の早い時期がよい、としています。

このページでは、時期について社寺がそれぞれ何と書いているかを並べ、2027年の年始の日付、厄払いと厄除けの呼び方の違い、公表されている金額、当日の流れと服装を、公式ページと辞書から拾い直しました。確認したのは2026年10月18日です。

先に答えだけ

いつ行くか:正月から節分(2027年は2月3日)までが昔からの目安。誕生日など、ほかの日を選んでもかまわない。

いつまでか:期限の決まりはない。明治神宮・川崎大師・成田山はいずれも毎日受け付けている。

いくらか:公表額の下限は3社寺とも5,000円。ただし明治神宮は元日から1月3日まで1万円から。

予約:3社寺とも、個人の祈祷は予約なしの当日受付。

厄払いはいつ行く?社寺の案内を並べる

「いつ行けばよいか」への答えは、公式の案内を並べると一つの形にそろいます。正月から節分までが伝統的な目安で、それを過ぎても受け付けている、という形です。

社寺時期について書いていること受付
神社本庁正月に年齢が1つ重なるので、その時期に行うことが多い。地域の特別な風習がなければ、いつまでに行うという決まりはない。誕生日など良い日柄を選んでよいが、できれば一年のうちの早い時期がよい各神社による
明治神宮古くから正月の松の内や節分などと言われてきたが、最近は一年を通して受ける人が多い毎日。個人は予約不要(受付は午前9時〜午後4時20分)
川崎大師護摩祈祷を毎日修行している。厄年でない人も厄除けの祈祷を受けられる予約不要。祈祷の10〜15分前までに申し込み
成田山新勝寺釈迦堂の開運厄除御祓は、厄年以外の人も受けられる予約不要。釈迦堂で午前8時〜午後3時30分

「節分を過ぎると受けられない」「効き目が落ちる」といった書き方は、この4つの案内のどこにもありませんでした。正月から節分までに予定が組めないなら、行ける日に行く。案内に沿って読めば、それで足ります。

日にちにこだわりたい人のために、神社本庁は誕生日を例に挙げています。暦の吉日で選びたい場合は、お祓い・厄除けに行くのに良い日に2027年1〜3月の大安・天赦日などを並べています。

「節分まで」と言われてきた理由

正月と節分。目安の両端になっている2つの日には、どちらも「年が改まる」という共通点があります。

正月:数え年が1つ増える

数え年は、生まれたときを1歳とし、元日を迎えるたびに1つ年を取る数え方です。厄年もこの数え年で見るので、新しい厄年は元日に始まります。神社本庁は、この年齢が変わったときに厄祓いを行うことが多い、と書いています。

明治神宮が挙げる「松の内」は、正月の松飾りを立てておく期間のことです。精選版 日本国語大辞典は元日から7日までとし、古く上方では15日までをいったと記しています。世界大百科事典は、土地によって3日まで・7日まで・15日前後までと一定しないと書いています。

精選版 日本国語大辞典が「厄払い」の初出の例に引く「当年のやくはらい目出度候」も、慶長4年(1599年)の正月25日付の記録です。年が明けてすぐの行事として、400年以上前から書き留められていたことになります。

節分:立春の前の、もう一つの年越し

節分はもともと季節の変わり目を指す言葉で、とくに立春の前日をいいます。精選版 日本国語大辞典には、冬から春に移る時を一年の境と考えた時期があり、大晦日と同じような年越の行事が行われた、とあります。豆をまいて厄を払うのも、この夜の行事です。

デジタル大辞泉の「厄払い」の項には、節分や大晦日の夜に町を歩き、厄年の人の家の門口で厄払いの祝言を唱えた門付け芸も載っています。暦の上の年越しがもう一度あると考えると、「節分まで」が区切りになったことに筋が通ります。

厄年はもともと「晴れの年齢」でもあった

神社本庁によると、厄年は本来、還暦や古稀などの年祝いと同じく晴れの年齢と考えられていました。地域で神事に多く関わる立場になる年で、そのために心身を清く保つ物忌(ものいみ)に服したといいます。厄年の「厄」は神さまにお仕えする「役」だといわれるのも、こうした理由からです。

2027年の年始に押さえる日付

日付できごと厄払いとの関係
1月1日(金)元日数え年が1つ増え、2027年の厄年が始まる
1月1日(金)〜3日(日)三が日明治神宮の祈願祭は、この3日間は1万円から(ふだんは5千円から)
1月7日(木)松の内の終わり(元日から7日とする数え方)明治神宮のQ&Aが挙げる昔からの目安
1月15日(金)松の内の終わり(古く上方の数え方)同上
2月3日(水)節分立春の前日。もう一つの昔からの目安
2月4日(木)立春二十四節気の始まり

節分と立春の日付は、国立天文台 暦計算室「令和9年(2027)暦要項」の「二十四節気および雑節」によります。

正月は、時間と金額がふだんと違うことがある

川崎大師が公表している護摩祈祷の時間表は「平常時(2月1日・2日〜12月31日)」のもので、成田山新勝寺の御護摩の時間表も「2月〜12月」のぶんです。成田山は、節分会(立春の前日)も時間が異なると注記しています。明治神宮は、初詣の時期は受付の場所が変わる場合があると書いています。年始に行くなら、出かける前日に公式の案内を見ておくと慌てずにすみます。

2027年に本厄を迎えるのは、数え年で男性25・42・61歳、女性19・33・37歳(社寺によっては61歳も)の人です。大厄にあたるのは、男性が1986年(昭和61年)生まれ、女性が1995年(平成7年)生まれ。前厄・後厄を含めた2027年の生まれ年は、厄年の早見表で男女別に確かめられます。

厄払いと厄除けの違い

「神社は厄払い、お寺は厄除け」という分け方をよく見かけます。ただ、辞書と社寺の掲示を並べると、そこまできれいには分かれません。

日本大百科全書(ニッポニカ)は「厄払い」について、厄落とし・厄除け・魔除けなどと似通った点があり、厳密に区別するのはむずかしいと書いています。デジタル大辞泉も、「厄払い」の類語に「厄除け」を挙げています。

社寺案内での呼び方儀式の中心授かるもの
神社本庁厄祓い(厄除け)神社でのお祓い—
明治神宮厄祓神楽殿でのお祓いと祝詞、巫女の舞(倭舞)祈願神符(おふだ)と撤下神饌
川崎大師厄除け・災厄消除(やくよけ)護摩祈祷お護摩札
成田山新勝寺開運厄除御祓・厄難消除釈迦堂での御祓、大本堂での御護摩祈祷御護摩札

成田山はお寺ですが「御祓」という言葉を使い、神社本庁は「厄祓い」に「厄除け」を添えています。呼び方よりはっきり差が出るのは儀式の形です。明治神宮では大太鼓が打たれ、お祓いのあとに祝詞が読み上げられます。川崎大師や成田山では、護摩木を焚く護摩祈祷が中心になります。川崎大師は、護摩とは仏の智慧の火で煩悩を焼き尽くすことを表す、と説明しています。

どこで受けるかについて、デジタル大辞泉の「厄除け」の項には、氏神に詣でて厄払いをする例が挙がっています。住んでいる土地の氏神の神社でも、厄除けで名の知られた社寺でも、気持ちの向くほうを選んでかまいません。大殺界の時期に参拝先を探している人は、大殺界におすすめの厄除け神社も参考になります。

初穂料・祈祷料は公表額で比べる

金額は社寺がそれぞれ決めています。ここでは公式ページに金額を出している3社寺の額をそのまま載せ、平均や相場は出していません。

社寺名称公表されている金額
明治神宮祈願祭(初穂料)5千円より(おふだに名前は入らない)/1万円より(おふだに名前が入る)。元日〜1月3日は1万円より
明治神宮特別祈願祭/特別大祈願祭10万円より/30万円より(いずれも予約制)
川崎大師お護摩5,000円・7,000円・10,000円。大護摩20,000円、特別大護摩30,000円以上
成田山新勝寺開運厄除御祓(釈迦堂)7,000円/12,000円
成田山新勝寺御護摩料5千円/1万円/2万円。特別大護摩料は3万円/5万円/10万円以上

同じ社寺の中でも、納める額で授かるものが変わります。明治神宮は、初穂料によっておふだの大きさと撤下神饌の内容が異なるとしており、5千円ではおふだに名前が入りません。金額は改められることがあるので、申し込む前に公式ページを見直してください。金額を載せていない社寺は、社務所や寺務所に問い合わせると確実です。

初穂料は、神前に捧げる金品を指す言葉です(デジタル大辞泉)。のし袋に入れて納めるときの表書きとしても使われ、献辞辞典は厄払いで神社に詣でたときの表書きとして挙げています。もっとも、上の3社寺はどれも受付で申込用紙に書いて納める形を案内しており、のし袋を用意するようにとは書いていませんでした。

当日の流れと服装

受付から授与まで

  1. 受付で申込用紙に書く:明治神宮は神楽殿の入口、川崎大師は大本堂に向かって右側のお護摩受付所、成田山の開運厄除御祓は釈迦堂で受け付けています。お願いごと(願意)の欄では、厄祓・災厄消除(やくよけ)・厄難消除などを選びます
  2. 初穂料・祈祷料を納める:用紙と一緒に受付へ出します
  3. 待合所や本堂で待つ:明治神宮の祈願祭はほかの人と一緒に受ける形で、午前9時30分ごろから午後4時30分まで、おおよそ30分ごとに行われます。希望の回の10分前までに受付を済ませるよう案内されています。川崎大師では、祈祷の前にお堂で僧侶の法話があります
  4. 祈祷を受ける:川崎大師では最初にお祓いの洒水加持が行われ、祈祷中は僧侶の案内で御本尊の近くまで進んで参拝できます。成田山の御護摩は、それ自体が約30分です
  5. おふだ・お護摩札を受け取る:川崎大師のお護摩札は、一躰ずつ毛筆で名前が書かれます。成田山の釈迦堂では、名前を呼ばれて御護摩札を受け取ります
  6. 家でまつり、1年たったら納める:川崎大師は、願いがかなったときや1年たったときに納札殿へ納めるよう案内しています。成田山も、1年を目安に御礼詣りをして納めるよう書いています

授かったお札の返し方は、お守りの返納方法にまとめています。本殿でのお参りの手順は神社のお参りの仕方、お賽銭の額で迷ったらお賽銭の金額を見てください。

服装:目上の人に会いに行くつもりで

神社本庁は、参詣に特に服装の指定はないとしたうえで、目上の方に会いに行くときに失礼にあたる服装は避けるべきだと書いています。神社ごとに独自の決まりを設けていることもあるので、不安なら前もって問い合わせるとよい、とも添えています。

足もとには少し気を配っておくと安心です。神社によっては履物を脱いで上がることがあり、素足が失礼にあたる場合もあるので、靴下やストッキングをはくよう神社本庁は勧めています。今回見た川崎大師と成田山の厄除けのページには服装の記載がありませんでしたが、堂内に上がる点は同じなので、神社と同じ心づもりで出かければ困りません。

体調にも目を向けておきたいところです。明治神宮は、発熱など体調がすぐれない人は昇殿を控えるよう案内しています。

参拝できないとき・家族のぶんを頼むとき

  • 明治神宮:参拝できない人のために、発送による祈願を受け付けています。願意に厄祓を選べ、初穂料は1万円から(発送料込み)です
  • 川崎大師:祈祷したお護摩札の郵送・配送を、手紙やインターネットで申し込めます
  • 成田山新勝寺:開運厄除御祓は、本人に代わって家族や代理人が受けることもできます

明治神宮は、神社にお参りしてご祈願やおふだを受けるのが本来だとしたうえで、事情のある人のために発送の祈願を設けていると書いています。行ける人は足を運び、どうしても難しいときに使う方法と考えておくとよさそうです。

厄払いの時期についてよくある質問

節分を過ぎてから厄払いに行っても大丈夫ですか?

大丈夫です。神社本庁は、地域の特別な風習がない限り、いつまでに行うという決まりはないとしています。明治神宮も、最近は一年を通して受ける人が多いと案内しており、毎日受け付けています。都合のつく時期に行けば差し支えありません。

厄年ではなくても厄払いを受けられますか?

受けられます。川崎大師と成田山新勝寺は、厄年でない人も厄除けの祈祷を受けられると明記しています。明治神宮では、厄年以外の人の厄祓は「除災招福」の祈願として受け付けています。

厄払いに予約は必要ですか?

明治神宮・川崎大師・成田山新勝寺は、いずれも個人の祈祷は予約不要で、当日に受付で申し込みます。明治神宮の特別祈願祭のように予約制のものもあるので、行く社寺の案内を確かめてください。

正月三が日に行くと料金は変わりますか?

社寺によって変わります。明治神宮の祈願祭は、ふだんは5千円からですが、元日から1月3日までは1万円からになります。正月の時期は祈祷の時間表も平常時と分けている社寺があるので、出かける前に公式の案内を見ておくと確実です。

誕生日に厄払いを受けてもいいですか?

かまいません。神社本庁は、決まった期限がないので誕生日など良い日柄を選んで参詣するよう案内しています。そのうえで、できれば一年のうちの早い時期がよいとも書いています。

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