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VEIL編集部 監修

占いガイド ·

世界の占い文化|タロット・易経・アストロロジーの歴史

タロットはヨーロッパ、易経は中国、アストロロジーはメソポタミア。世界各地で独自に発展した占い文化の歴史と特徴を、地域別にわかりやすく紹介します。

この記事のポイント

タロットはヨーロッパ、易経は中国、アストロロジーはメソポタミア。世界各地で独自に発展した占い文化の歴史と特徴を、地域別にわかりやすく紹介します。

世界の占いは、文明の数だけ存在します。メソポタミアで星を読んだ占星術、中国で3000年以上受け継がれてきた易経、中世ヨーロッパで花開いたタロット。どの文化圏でも、人は「見えないもの」に問いかけてきました。ここでは、世界各地の占い文化をその歴史とともに紹介します。

世界の占い文化一覧

まず全体像を把握しましょう。地域ごとの代表的な占いと、その起源をまとめました。

地域代表的な占い起源特徴
メソポタミア占星術紀元前2000年頃天体の動きから国家や個人の運命を読む
中国易経・四柱推命紀元前1000年頃陰陽五行思想に基づく体系的な占術
ヨーロッパタロット15世紀頃カードの象徴から現在と未来を読み解く
インドジョーティッシュ紀元前1500年頃ヴェーダ文化に根ざしたインド占星術
アフリカイファ占い数千年前ヨルバ族に伝わる神託の体系
日本陰陽道・御神籤7世紀頃中国思想を独自に発展させた占い文化

メソポタミア|占星術のはじまり

占星術の起源は、紀元前2000年頃のメソポタミア(現在のイラク周辺)にさかのぼります。古代バビロニアの神官たちは、惑星の動きを観察して農作物の収穫や戦争の吉凶を予測しました。

当初は国家レベルの予言に使われていた占星術ですが、紀元前5世紀頃のギリシャに伝わると「個人の運命」を占うホロスコープが生まれます。ギリシャ語の「ホロスコポス(時間を見る者)」がその語源です。

現在の西洋占星術は、このギリシャ・ローマ時代の体系がルネサンス期に再興されたものです。12星座、10惑星、12ハウスという枠組みは、2000年以上前に確立されたものがほぼそのまま使われています。

中国|易経と陰陽五行の世界

中国の占いは、「易経(えききょう)」を中心に発展しました。易経は単なる占いの書ではなく、宇宙の成り立ちと変化の法則を説いた哲学書でもあります。孔子が「あと50年寿命があれば易を学びたい」と語ったという逸話が残るほど、深い知恵の体系です。

陰陽五行思想は、すべてのものを「陰と陽」「木火土金水」の組み合わせで説明する考え方。これを基盤として四柱推命、風水、九星気学など多くの占術が生まれました。

日本の占い文化も、この中国思想の影響を強く受けています。平安時代の陰陽師・安倍晴明は、中国から伝わった陰陽五行を日本独自の形に発展させた代表的な人物です。

ヨーロッパ|タロットカードの変遷

タロットカードの起源は、15世紀のイタリアに求められます。もともとは貴族の間で楽しまれたカードゲームでしたが、18世紀のフランスで神秘主義者たちが「古代エジプトの秘密の知恵が隠されている」と解釈したことから、占いの道具として広まりました。

現在もっとも広く使われている「ライダー・ウェイト版」は1909年にイギリスで制作されたもの。アーサー・エドワード・ウェイトがデザインし、パメラ・コールマン・スミスが絵を描きました。大アルカナ22枚と小アルカナ56枚、合計78枚で構成されています。

タロットが占いに使われるようになった歴史は意外と浅いですが、カードに描かれた象徴は人間の普遍的な心理を映しています。ユング心理学との関連で研究されることもある、奥の深い占術です。

インド|ジョーティッシュ(インド占星術)

インド占星術(ジョーティッシュ)は、ヴェーダ聖典に起源を持つ占星術です。「ジョーティッシュ」はサンスクリット語で「光の科学」を意味します。

西洋占星術との大きな違いは、**恒星を基準にする(サイデリアル方式)**こと。西洋占星術は春分点を基準にするため、同じ人でもインド占星術では星座がひとつずれることがあります。

インドでは結婚相手を決める際にジョーティッシュで相性を確認する習慣が今も残っています。「ムフルタ」と呼ばれる吉日選びは、結婚式や引っ越し、ビジネスの開始日を決めるときに広く利用されています。

日本|陰陽道から現代の占い文化へ

日本の占い文化は、7世紀頃に中国から陰陽五行思想が伝わったことで本格的に発展しました。平安時代には「陰陽寮」という国家機関が設けられ、暦の作成や吉凶の判断を担っていました。

神社の「おみくじ」も占いの一形態です。鎌倉時代に始まったとされ、現在では年間数億枚が引かれています。「大吉」「凶」といったシンプルな形式は、日本人にとってもっとも身近な占い体験といえるでしょう。

現代の日本は、世界的に見ても占い文化が盛んな国です。朝のテレビ番組の星座占い、雑誌の占いコーナー、そしてスマートフォンの占いアプリ。形を変えながらも、占いは日本人の生活に深く根付いています。

よくある質問

Q. 西洋占星術とインド占星術、どちらが当たる?

「当たる・当たらない」で比較するのは難しいところです。西洋占星術は心理的な傾向や性格分析に強く、インド占星術は具体的な出来事の時期予測に強いとされています。アプローチが異なるため、両方を試して自分に合うほうを選んでみてください。

Q. タロットは本当に古代エジプト起源?

歴史的な証拠からすると、タロットの起源は15世紀のイタリアです。「古代エジプト起源説」は18世紀のフランスで生まれたロマンチックな伝説で、学術的には否定されています。ただし、カードに描かれた象徴が古代の知恵と共鳴する部分はあります。

Q. 日本独自の占いにはどんなものがある?

陰陽道をベースにした「方位学」や、名前の画数で運勢を見る「姓名判断」が日本で独自に発展した占術です。また、血液型占いは日本発祥で、海外ではほとんど知られていません。

Q. 占いは宗教と関係がある?

多くの占いは宗教的な文化圏から生まれていますが、現代の占いは宗教とは切り離して実践されるのが一般的です。タロットはキリスト教文化圏で発展しましたし、易経は儒教・道教と深い関わりがあります。ただし、占いを利用すること自体は特定の宗教を信じることとは別の話です。

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