目次
はじめに:鼻づまりと点鼻薬の基礎知識
鼻づまりは、アレルギーやウイルスによる炎症が原因で鼻腔内の粘膜が腫れ、空気の通りが悪くなることで発生します。特に、アレルギー性鼻炎、風邪、副鼻腔炎などで頻発し、日常生活の質を大きく下げる要因です。
こうした症状の対処には「点鼻薬」が有効で、局所的に作用することで即効性があり、全身への影響も少ないとされています。点鼻薬の種類には以下のようなものがあります:
- 血管収縮剤:鼻粘膜のうっ血・腫れを軽減
- 抗ヒスタミン剤:アレルギー反応(鼻水・くしゃみ)を抑制
- 抗炎症剤:粘膜の炎症自体を鎮める
- 生理食塩水:粘膜洗浄と保湿効果

ナザールGスプレーとは?
佐藤製薬が販売する市販薬「ナザールGスプレー」は、鼻づまりに即効性のある成分を複数配合した点鼻薬。通常タイプとメントール配合のクールタイプの2種類があります。
対象症状:
- 鼻づまり
- 鼻水
- くしゃみ
- 鼻炎に伴う頭重感
ナザールGスプレーの有効成分と働き
成分名 | 働き | 主な作用対象 |
---|---|---|
ナファゾリン塩酸塩 | 血管を収縮し鼻腔の腫れを改善 | 鼻づまり |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | アレルギー反応を抑える | 鼻水・くしゃみ |
グリチルリチン酸二カリウム | 炎症を抑える(甘草由来) | 鼻腔の炎症、鼻水 |
ベンザルコニウム塩化物 | 鼻腔を清潔に保つ殺菌作用 | 鼻粘膜の細菌繁殖防止 |
※クールタイプにはl-メントール配合で爽快感UP
使用方法と用量
- 対象:7歳以上(7歳未満は使用不可)
- 1回1~2噴霧(1日6回まで、3時間以上空けて)
使用ステップ:
- ノズルを空押しして薬液を準備
- 鼻を軽くかむ
- ノズルを鼻腔にまっすぐ入れて吸いながら噴霧
- 使用後はノズルを清潔に拭く
副作用と注意点
起こり得る副作用:
- 発疹・かゆみ
- 鼻の腫れや刺激感
使用前の注意:以下に当てはまる方は医師に相談を
- 高血圧/心疾患/糖尿病/甲状腺異常/緑内障
- 妊娠中・授乳中
- 小児、高齢者
- 精神疾患の既往、睡眠障害、喘息持ち
※3日使っても効果がない場合は中止・相談 ※抗ヒスタミン成分配合のため、眠気注意
他のナザールシリーズとの違い
製品名 | 主な違い | 特徴 |
ナザールGスプレー | 抗炎症成分配合 | 炎症を伴う鼻炎に対応、作用が幅広い |
ナザールαAR | 抗ヒスタミン強化 | アレルギー特化型、症状抑制に重点 |
ナザールスプレー(無印) | 血管収縮剤中心 | 鼻づまり改善特化、クール感が特徴 |
賢く使うためのポイント
- 使い過ぎ注意(リバウンド性鼻炎リスクあり)
- 症状が軽減しない場合は中止・受診
- 鼻をかんでから使用=効果UP
- 他の鼻炎薬との併用は医師に相談

まとめ:ナザールGスプレーはこんな人におすすめ
- 鼻づまり+鼻水+炎症を伴う「しつこい鼻炎」
- 複合的な作用で早く楽になりたい
- 刺激が欲しい人は「クールタイプ」も選べる

症状に応じた正しい使い方と、短期的な使用にとどめることが、快適な鼻呼吸を取り戻すポイントです。